
忙しい日々の中で、自然な香りに包まれてリフレッシュする時間は何よりの贅沢です。その贅沢を簡単に叶えてくれるのが「茶香炉」。日本のお茶文化と香りを融合させたこのアイテムは、室内にほんのりとしたお茶の香りを広げ、心地よい空間を作り出します。 今回は大正3年創業のほうじ茶専門店森乃園より、茶香炉と茶香炉におすすめの茶葉をテーマにお届けしていきますので、ぜひご覧ください。
茶香炉とは?
茶香炉は、お茶の葉に熱を加えて香りを楽しむためのアイテムです。茶香炉の内部にはキャンドルや電球が入っており、その熱で上部の受け皿に置いた茶葉を炊いて香りを出します。 茶香炉によって炊かれた茶葉からは、爽やかな香りが発生し、室内を落ち着ける空間にするのです。現在では、おしゃれなデザインの茶香炉が流通しており、茶香炉はインテリアとしても人気を集めています。
茶香炉とアロマポットの関係
アロマポットは受け皿にアロマや精油をたらして香りを楽しむものであり、茶香炉とアロマポットは非常に似た作りをしています。 というのも茶香炉は、アロマポットからヒントを得て愛知県にある陶器メーカーが作りはじめたものであり、その歴史は意外と新しく1997年に生まれています。
茶香炉の利用をおすすめする方について
室内の香りを変化させる商品は茶香炉以外にも存在するものの、次のような方には、茶香炉をおすすめします。
お茶の香りが好きな方
好きな香りには個人差があります。普段からお茶特有の香りが好きで心が落ち着くという方は、茶香炉が適していると言えるでしょう。 お茶の香りに含まれる成分はお茶の種類により異なるものの、どのお茶でも日本人にとって馴染み深い香りを楽しめると考えてください。
消臭剤が強過ぎると感じる方
茶香炉は、ほんのりと漂う自然な香りを好む方におすすめです。消臭剤にはさまざまな種類がありますが、どの消臭剤も茶香炉と比較して香りが強いケースが多いです。「芳香剤の香りが強過ぎる」と感じる方は、茶香炉を試してみましょう。
部屋の香りが気になる方
清潔にしていても、室内には何らかの匂いが発生してしまうものであり、特に自宅の匂いは自分で気がつかないことが多いでしょう。来客時に部屋の匂いが気になるという方は、茶香炉を使ってみてください。茶香炉ならお茶屋さんや高級旅館のような香りで室内を演出できますよ。
リラックスしたい方
お茶の香りにはリラックス効果があります。普段リラックスできていない方や家ではしっかり心を休めたいと考えている方は、茶香炉を試してみましょう。特にほうじ茶に含まれる香りは、リラックスにおすすめです。
茶香炉の使い方とは?
この章では、茶香炉の使い方を説明します。
1. 茶香炉を風がない平らな場所に設置し、受け皿に大さじ1杯程度のお茶をのせる。
2. キャンドルに火をつけて(電気式の場合は点灯して)待つ。
3. 5分〜10分後に香りが広がり始める。 また、茶葉が焦げないように、定期的にスプーンなどを使って茶葉を混ぜると長持ちします。
茶香炉を使う時の注意点
茶香炉を使う時には、火傷やろうそくによる火災に注意しなければいけません。特に小さな子供やペットがいる家庭では、細心の注意が必要です。
茶香炉の香りが足りないと感じた時は?
先ほどもお伝えしたように、好みの香りは人により異なります。茶香炉は芳香剤や香水と比較してほのかに香るものであるため、人によっては「香りが足りない」と感じる場合もあるでしょう。 茶香炉の香りを足したい時には、次のような方法を試してみてください。
風がないか確認する
風があるところでは、茶香炉の香りが流されてしまいます。室内の風の流れを確認し、茶香炉を置く位置を工夫して香りが室内に留まるようにしてください。
ろうそくを変える
受け皿と火の距離が遠過ぎると、お茶の匂いが発生しにくくなります。カップ型のろうそくは製品によって芯の長さや太さが微妙に異なり、炎の大きさも異なります。茶香炉用のろうそくもありますので、いくつか試してみると良いでしょう。 もし、火が大きすぎる場合は、ろうそくの芯を少しハサミで切ってあげると炎を小さくすることができます。
茶香炉用のお茶を選ぶ
上記のような点を試しても香りが薄いと感じる方は、茶香炉で使うために加工された茶香炉用の茶葉を購入するのも良いでしょう。茶香炉専用の茶葉は香りを持続させる目的で、焦げにくく水分量が少な目に仕上げられています。
茶香炉におすすめの茶葉とは?
茶香炉には、さまざまな茶葉を使うことができます。茶葉の種類を変えると、香りも変化しますので、お気に入りの香りを探してみましょう。
茎茶
茶葉の茎部分である茎茶は、最も一般的な茶香炉に使うお茶の一つです。手頃な価格で購入できて焦げにくいという特徴を持つだけでなく、爽やかな香りを楽しめるため、茎茶とセットで茶香炉を販売しているケースも多いようです。
ほうじ茶
ほうじ茶とは、茎茶などの茶葉を焙じて作られるものです。ほうじ茶の香り成分であるピラジンとテアニンには、心身と脳をリラックスさせたり、血流を良くする効果があるため、茶香炉で炊くことで室内を落ち着く空間に変えられるでしょう。この香ばしい香りは、ほうじ茶でなければ楽しめません。
ブレンドティー・ハーブティー
茶香炉は日本茶で楽しむものだというイメージが強いものの、ハーブティーやブレンドティーも茶香炉に使えます。 ハーブにはお茶と似た成分を含むものが多く、複数のハーブや茶葉が混ざり合うことで、新しい香りが楽しめます。
コーヒー豆
コーヒーの香りが好きな方は、コーヒー豆を茶香炉で炊くことも可能です。コーヒー豆ならコーヒーショップにいるような香りに包まれて、癒しの時間を過ごせるでしょう。
茶香炉の選び方とは?
茶香炉にはさまざまな種類があります。自分にぴったりのものを見つけるためには、次のポイントを意識してください。
陶器orガラス
茶香炉といえば陶器のものを想像する方が多いと思いますが、ガラスの茶香炉も存在します。茶香炉自体が陶器メーカーで開発されたため、陶器の茶香炉の方が一般的ではあるものの、ガラスの茶香炉ならろうそくのユラユラと揺れる光も楽しめます。
キャンドル式or電気式
茶香炉には電気式とキャンドル式の2種類があります。キャンドル式なら炎の揺らぎも楽しめますが、電気式の方が安全だと言えるでしょう。お子様やペットがおり、火を使うのが不安…という方には、電気式をおすすめします。
まとめ:茶香炉とは?茶香炉におすすめの茶葉も紹介!
いかがでしたか?今回の内容としては、
・茶香炉は、お茶の葉に熱を加えて香りを楽しむためのアイテム
・茶香炉は、ほんのりと漂う自然な香りを好む方におすすめ
・茶香炉を使う時には、火傷やろうそくによる火災に注意しなければいけない
・茶香炉におすすめの茶葉は茎茶やほうじ茶
以上の点が重要なポイントでした。
茶香炉は比較的新しいアイテムであるものの、長年の歴史を持つお茶の香りを楽しめる素敵なアイテムです。茶葉の新しい活用方法を探されている方や、お茶好きの方はぜひ試してみてくださいね。
森乃園のお茶をぜひお試しください
森乃園が自信を持ってお届けするのは、老若男女に愛されるほうじ茶の味わい。丁寧に焙煎されたお茶は、心と体を癒すひとときを提供します。日常のリフレッシュに、ぜひ森乃園のお茶をお選びください。