お茶はカロリーが低く、健康的な飲み物として親しまれています。
しかし、「お茶の飲み過ぎで太ることはあるのか?」という疑問を持つ方も少なくありません。基本的に、お茶自体には太る要素はほとんどありませんが、飲み方や選ぶ種類によっては、知らず知らずのうちにカロリーを摂取してしまうことがあります。今回は大正3年創業のほうじ茶専門店森乃園より、お茶でも飲み過ぎたら太ることはあるのか?という点をテーマにお届けしていきますので、ぜひご覧ください。
お茶の飲み過ぎで太ることはある?
結論から言って、お茶は非常にカロリーが少ない飲み物であり、基本的にはお茶のせいで太る心配はないと考えて良いでしょう。ただし、次のようなポイントは理解しておくべきです。
ミルクや砂糖を入れる場合
お茶自体はヘルシーでも、ミルクや砂糖を加えると一気にカロリーが増えてしまいます。特に、紅茶に砂糖やはちみつをたっぷり入れて飲む習慣がある場合、知らないうちにカロリーを摂取してしまう可能性があります。 例えば、紅茶1杯(150ml)にスティックシュガー(5g)を1本加えた場合、およそ20kcal増えます。さらに、ミルク(50ml)を加えると、合計で約50kcalになります。これを1日に3杯飲むと、150kcalの追加摂取となり、積み重なると体重増加につながることもあります。
加糖のお茶を飲んでいる場合
お茶そのものは低カロリーですが、市販されている甘い紅茶やフレーバーティーには注意が必要です。例えば、ペットボトルのミルクティーやレモンティー、フルーツティーなどは、飲みやすくするために砂糖が多く含まれています。 特に、日本で人気のあるミルクティー系の飲料は、1本(500ml)あたり200kcal近い商品もあります。これは、ご飯小盛り1杯分に相当するカロリーです。もし1日に何本も飲んでしまうと、カロリーの過剰摂取につながり、結果的に体重増加の原因となります。 また、紅茶や緑茶などでも、カフェで提供されるフレーバーティーの中にはシロップが追加されていることがあります。例えば、キャラメルフレーバーは、見た目はおしゃれですが、意外と糖分が多く、飲みすぎるとカロリーオーバーになる場合もあります。 昨今好まれる飲み物としてタピオカミルクティーがありますが、1杯あたり300~500kcalになることもあります。これは軽い食事1食分に匹敵するカロリーです。ミルクや甘味料を使ったお茶は、飲む頻度を考慮しながら適量を意識することが大切です。
お茶と一緒にお菓子を食べる場合
お茶を飲むと、つい一緒にお菓子を食べたくなることがあります。特に、日本では「お茶うけ」として、和菓子や焼き菓子をお茶とともに楽しむ文化があります。 たとえば、緑茶には羊羹やどら焼き、紅茶にはクッキーやケーキが合いますよね。しかし、これらのお茶うけは、1つあたり100~300kcalほどあり、何気なく食べているうちに摂取カロリーが増えてしまいます。 「お茶を飲むだけ」のつもりが、お菓子を食べる習慣がついてしまうと、知らないうちにカロリーオーバーになり、結果的に体重増加につながります。特に、夜にお茶と一緒に甘いものを食べると、消費しきれずに脂肪として蓄積されやすくなるので注意が必要です。 ダイエット中や体重管理を意識している場合は、お茶の時間に食べるものを見直し、低カロリーなお茶請け(ナッツ、ドライフルーツ、ヨーグルトなど)を選ぶとよいでしょう。
カフェインの摂り過ぎによるむくみ
お茶にはカフェインが含まれており、適量であれば利尿作用があり、体の余分な水分を排出するのを助けます。しかし、飲み過ぎるとミネラルが排出されて逆にむくみを引き起こすことがあります。 むくみは一時的な体重増加のように感じられるため、「お茶を飲みすぎたら太った」と誤解されることがあります。また、冷たいお茶を大量に飲むと、体が冷えて血流が悪くなり、むくみや代謝の低下を引き起こす可能性もあります。 特に、夜に冷たいお茶をたくさん飲むと、翌朝のむくみが気になることがあるので、寝る前は温かいお茶を選ぶとよいでしょう。
お茶を飲むだけで痩せることは難しい
「お茶は健康的な飲み物だ」「お茶で太ることはない」という意見は砂糖を加えたりしなければ正しいですが、「お茶を飲むだけで痩せる」と考えるのは誤りです。 お茶には、数多くの健康効果がありますが、お茶を飲むだけでどんどん体重が落ちることはないでしょう。ただし、これまでカロリーが高い飲み物を大量に飲んでいた方が、ジュースやアルコールを止めて飲み物をお茶に変えれば、結果的に摂取カロリーが減ってダイエットに成功する確率が上がります。
緑茶を飲み過ぎることによる問題とは?
緑茶はノンカロリーですが、それでもいくら飲んでも良いと考えるのは間違いです。緑茶の飲み過ぎには、次のような問題が起こる可能性があります。
カフェインの過剰摂取につながる恐れがある
お茶には少量のカフェインが含まれます。カフェインは過剰摂取のせいでめまい・吐き気・動悸などの不調につながる可能性がある成分です。 米国食品医薬品局(FDA)では、成人のカフェイン上限量は1日に400mg程度と示しており、普段からお茶やカフェインを含む飲み物を多く摂取する方は、カフェインを過剰摂取する可能性があります。 緑茶に含まれるカフェインは100mlあたり20mgです。コーヒーは100mlあたり60mlのカフェインを含むため、コーヒーと緑茶の両方を飲む方は、過剰摂取に注意する必要があるでしょう。 コーヒーを飲まない方でも、毎日2リットル以上お茶を飲む場合には、緑茶だけでカフェインを摂取し過ぎてしまうのです。
鉄分が吸収されにくくなる
お茶にはタンニンという成分が含まれています。タンニンは抗酸化作用を持つ成分ですが、体内で鉄分の吸収を妨げる働きも持ちます。特に貧血が強い方・鉄剤を服用している方は、緑茶の飲み過ぎに注意してください。
本気でダイエットするなら?
飲み物を意識するだけでなく、さらに次のような取り組みも取り入れれば、よりダイエットの成功率を高められるでしょう。
適度な運動を習慣化する
何かを飲むだけ・何かを食べるだけのようなダイエットで、美しく痩せることは難しいものです。ウォーキングやジョギングなどの適度な運動を習慣化させて、筋肉をつけながら脂肪を燃やし、ダイエットを成功させましょう。 筋肉量と同時に基礎代謝が向上すれば、同じ内容の食事をしても太りにくい体が手に入ります。
栄養バランスが整った食事を用意する
体重を減らすためにカロリー制限をする方は多いですが、同じカロリーの中で様々な栄養素を摂取できれば、健康的なダイエットが成功します。必要な栄養素が極端に低くなると、体調不良・肌トラブル・精神的な問題などにつながる恐れがありますので、カロリーと一緒に栄養バランスも考えた食事をとりましょう。
ダイエット中の方はこんなお茶を飲んでみては?
お茶には緑茶以外にもさまざまな種類がありますが、ダイエットを機会にほうじ茶を試されてみてはいかがですか?ほうじ茶は日本茶の茶葉を焙じて作るお茶であり、茶褐色で香ばしい香りを楽しめるという特徴を持ちます。 特に苦味が少ないことから、お茶の味が苦手な方でも飲みやすいです。食事にも合い、ほうじ茶はカロリーも気になりませんので、常備茶として飲まれることをおすすめします。
まとめ:お茶でも飲み過ぎたら太ることはある?
いかがでしたか?今回の内容としては、
・お茶そのものは低カロリーで、基本的には太る心配はない
・砂糖やミルクを加えると、カロリーが増えて太る原因になりやすい
・市販の加糖飲料は意外と高カロリーなものが多いため注意が必要
・お茶と一緒にお菓子を食べる習慣が、カロリー摂取量の増加につながることも
・カフェインの摂取過多がむくみの原因となり、体重が増えたように感じることがある
以上の点が重要なポイントでした。お茶を楽しみながらも、健康的な体を維持するためには、飲み方や食習慣に気を配ることが大切です。正しい知識を身につけ、適量を意識しながら賢くお茶を楽しみましょう。
森乃園のお茶をぜひお試しください
森乃園のほうじ茶は、創業以来の伝統の技と最新の技術を融合し、香り高くまろやかな味わいを提供しています。厳選された茶葉を使い、職人が一つひとつ丁寧に焙煎することで、ほうじ茶の持つ本来の豊かな風味を最大限に引き出しています。
その焙煎工程は、茶葉の状態に応じて細かく調整されており、独特の深い味わいが特徴です。この極上の一杯を、ぜひご自宅で楽しんでください。