現代人の塩分の過剰摂取は社会的に問題視されており、多くの不調や疾患の原因になります。しかし、塩分の摂り過ぎは良くないことは知られているものの、日本人の食事には塩分が多く、気が付かないうちに摂り過ぎてしまっているのです。
今回は大正3年創業のほうじ茶専門店森乃園より、塩分を摂り過ぎた時の対応として、お茶を飲むことがすすめられている理由をテーマにお届けしていきます。
塩分を過剰摂取することによる問題とは?
まずは、塩分を過剰摂取することによる問題について見ていきましょう。
塩分の過剰摂取による不調の例
塩分の摂り過ぎが続いた場合に起こり得る不調や疾患は以下の通りです。 ・高血圧 ・むくみ ・腎臓病 ・動脈硬化 ・脳卒中 ・尿路結石 ・骨粗鬆症 食塩の過剰摂取は、命に関わる重篤な疾患の原因になることがわかりますね。
1日に摂取する塩分の上限量
塩分は過剰摂取しやすい成分であることから、摂取を制限するための上限量が定められています。厚生労働省による「日本人の食事摂取基準(2020年度版)」では、塩分を男性は1日に7.5g、女性は6.5g未満に抑えるべきだと提示されています。 さらに高血圧や慢性腎臓病を防ぐためには、男女ともに塩分摂取量を6g未満に抑えることが望ましいと言われています。6gと言えば、計量スプーンの小さじすり切り1杯分です。
なぜ現代人は塩分を摂り過ぎてしまうのか?
現代人が塩分を摂取し過ぎてしまう理由には、次のようなものがあります。
加工食品の文化が根付いている
特に日本では、昔から食品を加工して食料が不足しやすい環境下でも、食べ物に困らないようにする文化が根付いています。そして、いつでも簡単に食べ物を手に入れられる現在も、加工食品を食べる習慣が残りました。 代表的な塩分が多い加工食品には、加工肉や漬物・練り物などがあり、これらの食品の加工には一定量の塩分や糖分が必要です。
日本人の主食であるご飯には濃い味付けが合う
日本人の主食であるご飯には、濃い味付けの副菜がマッチするという点も、塩分過多の原因です。例えば、漬物・ふりかけ・納豆などは、比較的塩分の含有量が多いのです。さらに和食の代表的な汁物である味噌汁も、塩分を含むメニューの一つです。
ファストフードや外食には多くの塩分が含まれている
ファストフードを含む外食では、濃い味付けが好まれます。顧客のニーズに応えるため、食品の保存効果を高めるためなどの理由で、過剰な塩分を含むメニューが多いのです。 そのため、普段から外食の頻度が高い方は、いつの間にか塩分を摂取し過ぎてしまう可能性が高いです。
塩辛い味付けに慣れると薄味を楽しめなくなる
塩分の過剰摂取が増えやすい理由の一つとして、塩分が多い濃い味付けに舌が慣れると、薄い味付けを楽しめなくなる、さらに濃い味付けを求めるようになるという点があります。 濃い味付けに慣れた状態で料理をすると、自分では気が付かないうちに塩分過多な料理を作ってしまう可能性があります。
塩分の摂り過ぎにお茶が良い理由とは?
塩分の過剰摂取には、お茶が有効だと考えられています。特に塩分が多く含まれている食事とお茶を一緒に口にすれば、塩分の摂り過ぎによる体調不良を防げる可能性があるでしょう。 続いて、塩分の摂り過ぎにお茶が良い理由をテーマにお届けしていきます。
塩分を排出するカリウムが含まれている
緑茶を含む多くのお茶にはカリウムが含まれており、カリウムは余分な塩分を体外に排出する働きを持っています。そのため、塩分を摂り過ぎてしまった時でも、お茶を摂取することで、スムーズに塩分を体の外に排出できるでしょう。
水分補給も同時にできる
糖分が含まれていないお茶は、水分補給にも適した飲み物です。お茶を飲むことで、塩分による悪い影響を防ぎながら体が必要とする水分も補給できます。
健康をサポートするカテキンを摂取できる
カテキンもお茶に含まれる代表的な成分の一つです。カテキンは健康をサポートする成分として知られており、次のような働きを持っています。
・抗菌
・抗ウイルス作用
・脂肪燃焼効果
・コレステロールを下げる作用
・血行促進作用
塩分を摂り過ぎた時におすすめのお茶とは?
塩分を摂り過ぎた時におすすめのお茶は、カテキンとカリウムの両方の成分を含むお茶です。しかし、全てのお茶が塩分の過剰摂取を予防するための飲み物として適しているとは言い切れません。
カフェインの過剰摂取に注意しなければいけない
塩分の過剰摂取による影響を少なくする目的でお茶を飲もうと考えている方は、塩分のみでなくカフェインの過剰摂取についても考えるべきです。 例えば、玉露には100ml中に340mgものカテキンが含まれていますが、同時に160mgのカフェインも摂取することになります。カフェインを過剰摂取すると、不眠やめまいなどの不調につながる可能性があります。
ほうじ茶は誰にでも飲みやすくカフェインが控えめ
ほうじ茶はカテキン・カリウムの両方が含まれており、カフェインが控えめだという特徴があります。さらに苦味や渋味が少なく、誰にでも飲みやすいテイストです。 また、ほうじ茶独特の香ばしい香りのもとであるピラジンには、心と体をリラックスさせる効果があるのです。このような理由からほうじ茶は、普段から口にするお茶として理想的な飲み物だと言えるでしょう。
塩分の過剰摂取を防ぐために知っておくべきこと
そもそも、塩分の過剰摂取を防ぐためには、普段から次のようなポイントを意識するべきです。
調味料を使い過ぎない
調味料には多くの塩分が含まれています。例えば塩分を控える目的で外食を控えても、調味料のせいで塩分過多になってしまう可能性があるのです。普段から薄味を心がけ、塩分を摂り過ぎないようにしてください。
外食でも減塩を意識する
料理をする時間を用意できないという方は、外食でも塩分が少なめのメニューを選ぶようにしましょう。 具体的には、次のようなポイントを意識することで外食での塩分摂取を少なくできます。
・丼ものよりも定食を選ぶ
・麺類の汁を飲み切らない
・ファストフードを食べる回数を減らす
・パスタを選ぶ時はクリーム系
・スープ系を控える
加工食品の量を減らす
加工食品は食品の加工過程で非常に多くの食品が含まれます。塩分摂取につながる加工食品には、次のようなものがあります。
・加工肉(ハム・ベーコン・ソーセージ・サラミなど)
・練り物(かまぼこ
・はんぺん・ちくわなど)
・漬物や佃煮など
上記のような食品は「味が濃い」「塩辛い」と感じにくく、気付かないうちに塩分を過剰摂取してしまうのです。
減塩を意識した商品を生活に取り入れる
多くの現代人が塩分を過剰摂取しているという事実は、社会的に問題視されています。そのため、塩分を控えた減塩商品が人気を集めているのです。 特に、味噌・醤油など日本人の食生活に欠かせない食品を減塩にすれば、毎日の食事から摂取する塩分の量を減らせるでしょう。
まとめ:塩分を摂り過ぎた時はお茶を飲むのがいい理由について
いかがでしたか?今回の内容としては、
・塩分の過剰摂取は高血圧や腎臓病などの原因となる
・日本人は加工食品や濃い味付けの食文化により、塩分を摂り過ぎがち
・お茶には塩分を排出するカリウムが含まれ、過剰摂取を和らげる効果がある
・カフェインの少ないほうじ茶は健康サポートに最適
・減塩を意識し、加工食品や外食の摂取を抑える工夫が大切
以上の点が重要なポイントでした。塩分対策にお茶を取り入れ、日々の食生活を見直して健康を守りましょう。特にほうじ茶は年齢を問わずおすすめですよ。
香り高い森乃園のほうじ茶をぜひお試しください
森乃園のほうじ茶は、創業以来の伝統の技と最新の技術を融合し、香り高くまろやかな味わいを提供しています。厳選された茶葉を使い、職人が一つひとつ丁寧に焙煎することで、ほうじ茶の持つ本来の豊かな風味を最大限に引き出しています。 その焙煎工程は、茶葉の状態に応じて細かく調整されており、独特の深い味わいが特徴です。
この極上の一杯を、ぜひご自宅で楽しんでください。