ほうじ茶の水出しとお湯だしの違いは?水出し茶のメリットとは?

ほうじ茶の水出しとお湯だしの違いは?水出し茶のメリットとは?

ほうじ茶は、日本茶の中でもその香ばしい風味が特徴で、多くの人に親しまれています。淹れ方には大きく分けて「お湯だし」と「水出し」があり、シチュエーションや好みに応じて使い分けることができます。

お湯だしでは、温かいほうじ茶をすぐに楽しめる一方、夏場や多くの量を一度に作りたい時には水出しが便利です。

今回は大正3年創業のほうじ茶専門店森乃園より、ほうじ茶のお湯だしと水出しのそれぞれの淹れ方や違いを解説し、どちらが自分に適しているか判断できるように、そのメリットとデメリットについても紹介します。

 

ほうじ茶をお湯だしする方法

最初に、ほうじ茶をお湯だしする方法を説明します。

 

ほうじ茶をお湯だしする方法 1.大きめの茶碗の急須を用意して温めておく

用意した大きめの茶碗と急須には、熱湯を入れて温めます。その後、使用した熱湯は捨ててください。

 

ほうじ茶をお湯だしする方法 2.急須に茶葉を入れる

急須に茶葉を入れます。1人前のほうじ茶を作る時には、4g程度の茶葉を使うと良いでしょう。

 

ほうじ茶をお湯だしする方法 3.熱いお湯を急須に入れる

1人前の場合には約120mlのお湯を用意します。沸騰したての100度程度の熱湯を、急須の中に入れておいた茶葉にあたるように注いでください。

 

ほうじ茶をお湯だしする方法 4.急須の蓋をせずに30秒蒸らす

お湯を入れた後の急須は蓋をせず、30秒程度蒸らします。蓋を開けておくことで焙煎時に生まれる焦げ臭が飛ばされ、ほうじ茶ならではの香りが残るのです。

 

ほうじ茶をお湯だしする方法 5.蓋をして茶碗にほうじ茶を注ぐ

最後に急須に蓋をして、用意しておいた茶碗にほうじ茶を注いでいきます。二杯目のほうじ茶は、蒸らし時間を20秒程度に減らして渋みが出ないようにしてください。

 

ほうじ茶を水出しする方法

次に、ほうじ茶を水出しする方法を説明します。

 

ほうじ茶を水出しする方法 1.水出し用のボトルを用意する

ほうじ茶の水出しに適した容器を用意します。今回の説明では、1Lサイズの容器でほうじ茶を作ります。1日で飲み切れる量を目安にしてください。

 

ほうじ茶を水出しする方法 2.容器を清潔にして茶葉と水を入れる

容器を清潔な状態にした上で、水1Lに対して25gの茶葉を入れます。先に茶葉を入れてから水を加える順番が大切です。

水が後から入ることでほうじ茶の茶葉が水に浮かびにくくなり、ほうじ茶ならではの味と香りを抽出できます。

 

ほうじ茶を水出しする方法 3.冷蔵庫で3時間おく

抽出のために冷蔵庫に入れて3時間寝かせます。抽出時間の目安は3時間〜8時間が目安になります。

 

うじ茶を水出しする方法 4.抽出完了後に茶葉を取り除く

抽出を終えた後は茶漉しを使って茶葉を取り除いた後に、完成したほうじ茶を冷蔵庫で保存します。茶葉を入れたままにすると、お茶が濁ってしまうので注意が必要です。

 

ほうじ茶をお湯だしするメリットとデメリットとは?

ほうじ茶の淹れ方は、お湯だし・水出しの両方にメリットとデメリットが存在します。メリット・デメリットの両方を理解して、自分に適したほうじ茶の淹れ方を取り入れましょう。

 

ほうじ茶をお湯だしするメリット

ほうじ茶をお湯だしすると、水出しと比較して短時間で茶葉が開くため、香ばしい香りが引き立ちます。そして、じっくりと香りを感じながら、味わうことができますので、ほうじ茶の香りが好きだという方は、お湯だしを選ぶと良いでしょう。

 

ほうじ茶をお湯だしするデメリット

ほうじ茶を急須でお湯だしするデメリットは、しいて挙げるとすれば、お茶を飲むたびにお湯を沸かして茶葉を用意する必要がある点でしょうか。また、ヤカンで多くの量を煮だす場合には、冷ます時間や容器を移し替えるなどの手間が増えます。

 

ほうじ茶を水出しするメリットとデメリットとは?

ほうじ茶の水出しでは、一度に1L以上のほうじ茶を作れます。家族でほうじ茶を飲むという方は、水出しの方が適していると言えるでしょう。この章では、ほうじ茶を水出しするメリットとデメリットを説明します。

 

ほうじ茶を水出しするメリット

ほうじ茶を水出しする場合には、カフェインやタンニンが出にくく旨み成分が際立って渋みが出にくいというメリットがあります。ほうじ茶は元からカフェイン・タンニンの含有量が少なめのお茶ですが、よりスッキリ、飲みやすくなると考えてください。

また、お湯を沸騰させる必要がないことから、小さな子どもでも簡単にほうじ茶を作れます。水筒に入れて持ち歩く飲み物としても使えるでしょう。

 

ほうじ茶を水出しするデメリット

ほうじ茶を水出しする際には、抽出には3時間〜必要です。そのため、すぐにほうじ茶を飲みたいという方には適していない淹れ方だと言えるでしょう。

また、1人で水出ししたほうじ茶を飲む場合には量を調節し、1日で飲み終えられる量にしなければいけません。ほうじ茶の茶葉を濾す作業が面倒だと感じる方は、茶葉を入れるスペースがある水出し容器を活用すると良いでしょう。

 

ほうじ茶のお湯だしと水出しの違い

ほうじ茶のお湯だしと水出しのメリット・デメリットでその特徴はお分かりいただけたかと思いますが、その違いはご説明したように抽出時間に違いがあり、お湯だしは短時間で水出しは抽出に時間がかかります。また、タンニンの量にも違いがあり、水出しではお湯で淹れた場合に比べてタンニンが少なくなります。

風味に関しては、お湯だしの方が温度は高いため、ほうじ茶の焙煎の香ばしい香りや深い旨味が強調され、水出しでは苦味や渋みが抑えられ、軽やかで爽やかな味わいが引き出されます。水出し茶は、冷たい状態で飲めるためリフレッシュ感があり、夏場などに人気です。

 

まとめ:ほうじ茶の水出しとお湯だしの違いは?水出し茶のメリットとは?

いかがでしたか?今回の内容としては、

・お湯だしのメリット: 短時間で飲むことができ、香ばしい香りが立つ

・お湯だしのデメリット: しいて挙げるとすれば毎回お湯を沸かす手間がある

・水出しのメリット: カフェインやタンニンが少なく、まろやかな風味で、暑い時期や持ち運びにも便利

・水出しのデメリット: 抽出に時間がかかり、すぐには飲めない。また、一度に大量に作るため、量の調整が必要

 

以上の点が重要なポイントでした。どちらの方法も、ほうじ茶の楽しみ方を広げてくれるので、シーンに応じて、その違いを理解した上で使い分けてみてください。暑い季節には、水出しはとってもおすすめです。

 

歴史ある味と香りをあなたの食卓に

森乃園の自家焙煎ほうじ茶は、創業から続く伝統の焙煎技術と現代技術が融合して生まれた贅沢な一杯です。厳選した茶葉を職人が丁寧に焙煎し、豊かな香りとやわらかな甘みが引き出されています。

焙煎のプロセスは、茶葉に合わせた繊細な調整が施されており、その結果、深みのある風味を実現しています。この特別なほうじ茶を、ぜひご家庭でゆっくりとお楽しみください。茶葉タイプだけでなく、忙しい方には、ティーバックタイプもお手軽でおすすめです。

 

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